「溜め込むタイプだよね」のその先
春になりましたねー。桜が咲いております。
花粉症の人、新社会人、新入生、いろんな人が期待と不安でいりまじってる時期ではないでしょうか。
最近ちょっとうまくいかないこともありまして、「溜め込むタイプだよね、何かあったら誰かに相談しなね」と言われました。
実はこの言葉、以前にバイトの店長から言われたことがありまして。優しさから出た言葉なのだろうし、別に流せばいいことなんですけど、心理職を目指している私には「メンタル弱く見られてんのかな、嫌だなー」と思ったわけです。2回目だし。
心理職は精神的に強くないとダメかな?というぼんやりイメージがあり、ストレス耐性が今何よりほしい時期だったので。1億円よりもSwitchのスマブラより欲しい。ので。
しかも私涙腺が非常に弱くてですね、頭では大したことねえ!と思っていても身体が反応するわけですよ。涙腺が仕事しちゃうわけです。涙をこらえるのに必死な時に限っていろいろ声をかけられるわけですね。トイレに逃げたくて仕方なかったわ。
そんな感じでちょっと落ちこんだんですよ。前振り終わりました。本編です。
その時溜め込むタイプと言われたので、そう言われたことを溜め込まないようにしようと思って(?)家族LINEに「溜め込むタイプいわれたんだがそうなの?!」と言ったんです。ここで家族LINEが出るあたり話せる友達がいないのかと思われそうだが。family愛ですよ。
家族が返したLINEがこれです。
「精神的に柔に見えるが実は大食いと言う。」
「下腹出すぎて便秘だと思われたのでは?」
(笑)
”溜め込む”を別の意味の”溜め込む”にしてるわけですね。
でこの返事の何がすごいと思ったかというと、最近実は下腹に腫瘍ができて来月くらいに手術するんですけど、そのこともこの返事大喜利に加えてきたということなんですよ。
いうならば、ネガティブ×ネガティブでお悩みを笑いに変えちゃったわけですね。さすが私の家族だと思いました。私の方が面白いけど。
ローゼンメイデンという漫画で、紅茶をいれる時、相手のことを思いやってカップを温める行為がかえって紅茶の葉が開く温度をかえてしまい、おいしくなくなってしまう、というシーンがあります。
その時の真紅のセリフ、
「カップを温めるのは相手を思いやっての事
でもそれが正しい時も 正しくない事もあるのね」
という言葉をこの件で思い出しました。
私が言われた「溜め込むタイプっぽいから相談しなね」という言葉は、おそらく「あなたの苦しみがわかります」という優しさからくる言葉だと思います。
さらに家族LINEでした「溜め込むタイプだと思う?!」の返事の一般的な回答はおそらく、「便秘だと思われたんじゃ」みたいな揶揄う言葉ではなくて「そういう時もあるかもね、なんか最近あったの?」みたいな返事なんじゃないかと。
ただ私にとっては前者の言葉はひっかかり、後者の言葉は最高だと思ったわけです。後者の言葉は、私の心をずいぶんと軽くしてくれました。
人が悩んでいる時、もちろんその苦しみに共感しようとすることはとても大切なことだと思います。
ただ、時と場合によっては、ネガティブなことを対極にあるポジティブな笑いにかえてしまうことも、心を軽くする上ではめたんこ大切なのだろうなと。自虐ネタ、ってやつですね。
なんだか真面目なことを書いてしまったが、「溜め込みそうだから悩みあったら相談してね」よりも、「なんも悩みなさそうだよね」と言われたことを誇りに思う人間もいるという話でした。